TREATMENT GUIDE
COMPARISON
3種類の肌育注射はそれぞれ異なる成分を主軸にしており、作用するメカニズムと得意な症状が異なります。まず各製剤の基本情報を整理します。
- 主成分
- サーモンDNA由来ポリヌクレオチド(PN)2%・高濃度
- 主な作用
- 肌細胞の修復・炎症抑制・コラーゲン産生促進・皮膚の自己再生力活性化
- 得意な悩み
- ダメージ肌・ニキビ跡・赤み・乾燥・薄くなった皮膚の回復
- 持続目安
- 数ヶ月〜半年
- ダウンタイム
- 赤み・内出血・腫れ(数日程度)
- 主成分
- PDLLA(ポリ乳酸)+非架橋ヒアルロン酸
- 主な作用
- コラーゲン線維芽細胞の長期的刺激・ハリ・弾力の底上げ・毛穴収縮
- 得意な悩み
- 毛穴の開き・ニキビ跡の凹凸・たるみ・深いしわ・肌質の本格改善
- 持続目安
- 半年〜1年(PDLLAが体内で徐々に分解)
- ダウンタイム
- 赤み・内出血・腫れ(数日程度)
- 主成分
- 非架橋ヒアルロン酸+アミノ酸+マンニトール(抗酸化)
- 主な作用
- 酸化ダメージ予防・光老化対策・保湿・くすみ改善・赤みケア
- 得意な悩み
- 乾燥・くすみ・小じわ・日焼けによる酸化ダメージ・赤みのある肌質
- 持続目安
- 数ヶ月
- ダウンタイム
- 赤み・内出血・腫れ(数日程度)
| 製剤 | 主成分 | 最も得意な悩み | 持続期間 | 効果の方向性 |
|---|---|---|---|---|
| リジュラン | PN(サーモンDNA) | ダメージ肌修復・赤み・乾燥 | 数ヶ月〜半年 | 修復・炎症抑制 |
| ジュベルック | PDLLA+非架橋HA | 毛穴・ニキビ跡・たるみ・深いしわ | 半年〜1年 | コラーゲン長期生成 |
| プルリアル | 非架橋HA+アミノ酸+マンニトール | 乾燥・くすみ・酸化ダメージ | 数ヶ月 | 保湿・抗酸化 |
| JUJU注射(複合) | PN×PDLLA(ジュベルック+リジュラン) | 全体的な肌質改善・複数悩みの同時対応 | 半年〜1年 | 修復+コラーゲン生成の複合 |
INGREDIENTS
PN(Polynucleotide)はサーモンの精巣から抽出したDNA断片で、ヒトの細胞と高い親和性を持ちます。細胞の成長因子受容体を刺激して線維芽細胞を活性化し、コラーゲン・エラスチンの産生を促します。同時に炎症を抑制する働きを持つため、ニキビ跡・赤み・薄くなった皮膚の回復に特に有効とされています。高濃度PN(2%以上)製剤ほど効果が高い傾向がありますが、注入時の痛みも増す傾向があります。
PDLLA(Poly-D,L-Lactic Acid)は体内で徐々に分解される生体吸収性ポリマーで、分解過程でコラーゲン産生を長期的に刺激します。スカルプトラ(ポリ乳酸製剤)と同様の原理ですが、ジュベルックは非架橋ヒアルロン酸と組み合わせることで即時保湿効果と長期コラーゲン生成の複合効果を実現しています。PDLLAは体内で1〜2年かけてゆっくり分解されるため、効果の持続期間が3剤の中で最も長い傾向があります。毛穴の開き・ニキビ跡の凹凸・たるみへのアプローチに向いています。
プルリアルが他2剤と大きく異なるのは、マンニトール(Mannitol)という抗酸化成分が含まれている点です。ヒアルロン酸は体内でフリーラジカル(活性酸素)によって分解されやすい性質がありますが、マンニトールがフリーラジカルを捕捉することでヒアルロン酸の持続時間を延長します。日焼けによる酸化ダメージ・光老化が気になる方、抗酸化ケアを重視したい方に向いています。
HOW TO CHOOSE
3剤の特性を踏まえて、主な悩みごとにどの製剤が向いているかの目安を整理します。あくまで目安であり、実際の選択は医師の診察を経て決定することが重要です。
PRICING
3種類の製剤はいずれも自由診療です。クリニックによって価格差がありますが、おおよその相場を整理します。
3剤とも継続施術が前提で、3〜5回のコースで安定した変化が現れることが多いです。コースで契約することで1回あたりの単価が下がるケースが大半のため、初回カウンセリングで複数回プランも含めて確認することをおすすめします。
CLINIC SELECTION
肌育注射は注入する製剤・量・深さ・組み合わせで結果が大きく変わります。以下の基準でクリニックを選びましょう。
リジュランのみ・ジュベルックのみの取り扱いだと、肌状態に応じた最適な選択肢が限られます。3剤すべてを扱い、さらに組み合わせ処方の提案ができるクリニックの方が、個別最適な治療設計が可能です。
肌育注射は「毎回同じものを同じ量打つ」のではなく、肌の変化に合わせて処方内容を調整することが理想です。前回の施術後の変化・現在の悩みの優先度を踏まえた上で、製剤と量を都度提案できる医師かどうかをカウンセリングで確認しましょう。
肌育注射の効果は「どこに・どの深さで・どれだけ均一に打てるか」に大きく依存します。注入を担当するスタッフのスキルが結果に直結するため、院長または経験豊富な担当医が直接施術するクリニックを選ぶことが重要です。
肌育注射はどの製剤も注射針を使うため、内出血・腫れ・赤みが生じる可能性があります。事前に「内出血が出やすい部位」「ダウンタイムを短縮するケア方法」「施術後の注意事項」を丁寧に説明してくれるクリニックは、患者への配慮が行き届いていると判断できます。
港区エリアで3剤を取り扱い、カスタム処方に対応するクリニックの比較情報は以下の記事にまとめています。
関連記事 港区のおすすめ美容クリニック|選び方の基準と注目クリニックの特徴解説 → 関連記事 港区の美容クリニックを徹底比較|医師経歴・施術実績・Google評価・安全体制の選び方 →SUMMARY
- リジュランはPN(サーモンDNA)成分で肌細胞修復・炎症抑制が得意。ダメージ肌・赤み・乾燥への対応に向く。
- ジュベルックはPDLLA(ポリ乳酸)+非架橋HAで長期的なコラーゲン生成を促進。毛穴・ニキビ跡・たるみへのアプローチに向く。持続が3剤中で最長。
- プルリアルはマンニトール配合で抗酸化・保湿特性が強い。乾燥・くすみ・酸化ダメージが気になる方に向く。
- 複数の悩みには2剤以上を組み合わせるカスタム処方が有効。毎回の肌状態を診察した上で処方を変えられる医師が理想。
- クリニック選びは「3剤取り扱い・カスタム処方の対応力・院長手打ち・ダウンタイム対応の丁寧さ」が基準。
FAQ



「リジュランとジュベルック、どっちがいいですか?」という質問をよく受けます。正直に言うと、どちらが「上」ということはなく、悩みの種類と肌の状態によって最適解が変わります。この記事では3種類の製剤の違いを一度しっかり整理して、クリニックでの相談がスムーズにできるようになってもらうことを目標に書きました。