美容ライターとしてクリニック取材を続けてきた中で、あるとき気づいたことがあります。「同じ港区にあって、同じような施術メニューを並べているのに、なぜこんなに印象が違うのだろう」と。今回は、取材現場でしか感じ取れない”差”について、正直に書いてみます。
差 01
取材で医師に話を聞くとき、私は必ず「この施術が向かない人はどんな方ですか?」と聞くようにしています。この質問への答え方が、クリニックごとにまったく異なります。
メリットだけでなく「この施術は△△な状態の方にはおすすめしていません」とデメリットや適応外のケースをすっと話せる医師は、現場での経験が豊富で、患者さんとの信頼関係を大切にしているんだと感じます。逆に、メリットしか話さないクリニックは、少し慎重に見たほうがいいかもしれません。
差 02
受付からカウンセリング、施術後のケアまで、スタッフが患者さんに伝える言葉が一致しているかどうか。これも取材の中で意識して見るようにしています。
医師がカウンセリングで「無理に施術を勧めることはしません」と言っているのに、受付で「今日決めていただくとお得です」という声がけがあれば、それは組織として言葉が統一されていないということ。患者さんには見えにくい部分ですが、取材者として院内を歩いているとよくわかります。
スタッフ全員が同じ方向を向いているクリニックは、医師の方針がしっかりと組織全体に浸透しています。それは、施術の質にも直結していると私は感じています。
差 03
施術の提案の仕方も、クリニックによって大きく違います。「せっかくなので全部やりましょう」という提案と、「今の肌状態だと、まずこれを優先するべきだと思います」という提案。どちらが患者さん目線かは、言わずもがなです。
何でも組み合わせて提案するのではなく、今の状態に必要なものを絞り込んで話せる医師は、診断力が高い。その「絞り込み」ができるのは、症例数と経験に裏打ちされた自信があるからだと感じました。
SUMMARY
医師の経歴や施術メニューの数、Google評価——これらはクリニックを選ぶ上で重要な指標です。ただ、取材を重ねてわかったのは、「数字には現れない部分」が実は一番の差になるということでした。
とはいえ、誰もが取材者として足を運べるわけではありません。だからこそ、公開情報の中から信頼できるクリニックを見極める「比較の軸」を知っておくことが大切だと思います。



最初は「どのクリニックも大差ないだろう」と思っていたんです。でも取材を重ねるうちに、クリニックごとの”空気感”みたいなものがはっきりわかるようになってきました。